休日になるとついつい二度寝をしたくなりますよね。
しかし、二度寝の仕方によっては身体に悪影響が出ることをご存知でしょうか?
そんな『二度寝』について学びましょう。
二度寝が身体に悪い?
どうしたら二度寝をせずに済むのかしら
休日になるとついついしてしまう二度寝。
一度起きたけど、時間に余裕があるからたっぷり眠ろう・・・
なんて幸せな休日ですよね。
しかし、二度寝の方法によては身体に悪影響が出てしまうこともあるのです。
また、二度寝をすると折角の休日の時間が半減、というのももったいないですよね。
それが浅い眠りになると、外界の刺激を少し感じます。
二度寝でも布団の柔らかさや日光の温かさを少しだけ感じられることが、心地いい感覚となるようです。
また、夢を見るのも浅い眠りのときです。
二度寝をすると、浅い眠りに入っていくので夢の続きを見ることができます。
二度寝は外界をソフトに感じて、ぼんやり夢を見てまさに夢うつつで心地良くなれるのです。
エンドルフィンで幸福感を得られる
二度寝をすると、エンドルフィンというホルモンが分泌されます。
エンドルフィンは脳内麻薬とも言われていて、気分が高揚したり幸福感を得られる作用があるとされています。
エンドルフィンは性行為やおいしいものを食べたときにも分泌されます。
三大欲求が満たされたときに得られる心地よさを、二度寝でも感じられるということですね。
コルチゾールでストレス解消
コルチゾールは抗ストレスホルモンと言われていて、ストレスを和らげてくれます。
深い眠りによって分泌が抑制されて、目覚める1~2時間に分泌が盛んになり、起床前後でピークとなります。
二度寝をすることによってコルチゾールの分泌が続きます。
そのためストレスが和らぎ、心地良さを得られるのです。
このように二度寝にはメリットもあるようです。
しかし、悪影響もあります。
それを知るために、まずはどうして二度寝をしてしまうのか、原因から探っていきましょう。
二度寝をしてしまう原因
睡眠不足で身体が眠りを欲している
二度寝の原因は、日頃の睡眠不足にあります。
睡眠不足を解消しようと、眠りを欲して二度寝をしたくなるのです。
睡眠欲は人間の三大欲求の一つでもあり、二度寝をしたくなるのも自然な欲求でもあると言えます。
また、体調不良やストレスによって寝てもあまり身体を休めていない状態でも身体は睡眠を欲するので、二度寝をしたくなるようです。
二度寝による悪影響
自律神経の乱れで日中ぼんやり
二度寝をすると、身体が再び休息に入ろうとするため、一度目の眠りと同じような身体の状態に導かれます。
目覚めると体温が上昇し、交感神経が働いて身体が活動モードになります。
それが二度寝をすると、体温が下がり、副交感神経が働いて身体は休息モードになります。
二度寝だと一度目の睡眠よりも早い段階で目を覚ますことになるので、身体がまだ休息モードの状態で
起きることになります。
そのせいで体温も上昇しにくく、自律神経も乱れてしまいます。
そうすると、脳が眠りから覚醒にうまく切り替えることができず、日中もずっと寝起きのような
ぼんやりとした状態になってしまいます。
ぼーっとしている状態ではやる気も起きませんし、作業効率も下がってしまうでしょう。
体内時計がずれて寝起きが悪い
人間は朝起きて光を浴びることで、メラトニンという「睡眠ホルモン」の分泌がストップし、体内時計がリセットされます。
このリセットから14~16時間後に、体内時計の指令でメラトニンが分泌されて、眠りを誘います。
朝7時に起きたとしたら、夜9時~11時頃に眠くなるので、ちょうどいい睡眠リズムですよね。
しかし、二度寝をすると朝起きる時間がずれ込み、体内時計もずれてしまいます。
起床と就寝のリズムも後ろにずれ込んでいるので、平日の朝に起きるのが辛くなってしまうのです。
睡眠不足→二度寝→睡眠不足の悪循環
体内時計がずれると睡眠と覚醒のリズムが生じるため、不眠が引き起こされることもあります。
その結果、睡眠不足になり、また二度寝をしたくなる・・・と悪循環になってしまう可能性もあります。
睡眠負債で病気になる可能性も・・・
身体のリズムが崩れて、睡眠不足が続いてしまうと、少しずつその負担が身体や心にたまる「睡眠負債」となります。
睡眠負債が5年10年と長く続くことで、糖尿病や高血圧、うつ病などのリスクも高まることがわかっています。
二度寝を続けていると、心身に不調を来すこともあります。
自分の身体と心の健康のためにも睡眠を見直しましょう。
悪い二度寝を良い二度寝に変える2つの方法
①時間を空けて二度寝≒午前中の昼寝
いつも起きる時間に目を覚まし、そのまますぐ二度寝するのはNGです。
まずはいつもの時間に一度起きます。
朝ご飯を食べたり、家事をしているとお昼近くに眠くなってくるでしょう。
その11時~お昼過ぎまでの時間に昼寝をするのです。
つまり、時間を空けて二度寝をするということです。
昼寝は睡眠不足を解消することにもつながります。
短時間の昼寝なら体内時計がずれることもありません。
②5分だけ二度寝する
長時間の二度寝は体内時計をずらしてしまいます。
そこで、5分だけの超短時間の二度寝にしましょう。
5分ならエンドルフィンやコルチゾールの効果も最大限発揮されて、二度寝の心地よさも味わえます。
5分でしっかり目覚められるように、アラームをスヌーズ設定するなど起床にも工夫しましょう。
一番大切なのは睡眠時間を確保すること
悪い二度寝をしないために大切なのは、根本の原因である睡眠不足を解消することです。
いつもより30分でも早く寝ることで、少しずつ睡眠負債を返していくことができます。
睡眠不足が解消されれば、二度寝をすることも減ります。
自分の身体と心のためにも、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
悪い二度寝とはサヨナラ
二度寝で心地よくされることができますが、それが身体へ悪影響を及ぼすこともあります。
まずは睡眠を見直してきちんと寝ることです。
悪い二度寝を解消して、身体も心も健やかに過ごせますように。
参考にさせていただいたサイト様
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO28734210Z20C18A3W10600?channel=DF140920160919