ハイボールの人気が高まって、幅広くファンがいるウイスキー。瓶に入ったウイスキーはいつまでも飲めそうですが、賞味期限はあるのでしょうか?
ウイスキーの賞味期限はいつまで?腐ることはないの?など、ウイスキーのおいしく飲める期限についてご紹介します。
近年よく目にするようになったウイスキー
ひと昔前は、ウイスキーは大人の男性が飲むもの、というイメージでしたが、近年はハイボールの流行や、テレビドラマの影響などで若い人がウイスキーを飲む機会が増えてきました。
また、糖質が低いウイスキーは、ダイエット中の人からはビールよりも好まれいるそうです。かつて外国のものが多かったウイスキーも、現在では日本のメーカーから多数販売されています。
そんなウイスキー、実家の食器棚などにずっとボトルが入っている、という方もいるのではないでしょうか?もう何年も置いてあるけど腐ってないのか気になったことがある方もいるはずです。
そもそもウイスキーには賞味期限がないのでしょうか?
ウイスキーのボトルに賞味期限の記載ってある?
未開封のウイスキーには賞味期限はない?
実は、ウイスキーに賞味期限は存在していません。
それはモルトウイスキーでもシングルモルトウイスキーでもブレンデッドでも関係なく、封を開けていなければ賞味期限は無いものと考えて大丈夫です。
食品表示法でもウイスキーに賞味期限の記載は義務づけられていません。
ウイスキーなどアルコール度数の高いお酒は品質が安定しているので、記載の義務がないのです。
古いウイスキーを飲んでも大丈夫?
未開封であり、保存状況がよければ全く問題なく飲めます。ウイスキー愛好家の間では古いウイスキーほど価値が高いとされ、状態のよい年代物が人気です。古いウイスキーは高額で取引されることもあり、ワインと似たような感覚があります。
コルク栓のウイスキーには注意
コルク栓のウイスキーは室温が高いところに保管していると、コルクをしっかりしめていてもウイスキーが劣化し、未開封でも少しずつ蒸散してしまいます。
最後には瓶に半分しか残っていない、という可能性もあるので注意しましょう。
また、保存期間が長いと、コルクの臭いがウイスキーに移ってしまう事もあります。賞味期限がないとはいえ、温度と保存期間を気にしながら保管するようにしてください。
ウイスキーもワインのように熟成する?
ウイスキーもワインのように熟成します。何年もののウイスキー、なんて聞いたことがありませんか?
熟成にもそれぞれ、一番おいしい時期があり、見極めるには専門的な知識と細かい管理が必要なのです。
ブレンダーは、6年、10年、12年といったふうに一樽一樽の原酒をチェックしながらそれぞれのウイスキーのピーク時期を見極めます。
その中で、まだ熟成が進む樽の原酒を見極め、18年、25年、30年ものといった長期熟成の製品が生まれます。
ウイスキーの正しい保管方法とは・・・
ウイスキーは栓を開けた時点から劣化が始まります。
ウイスキーは保管場所、空気に触れる回数や面積などによって、劣化の程度が変わってきます。
大切なのは、ウイスキーの香り分子を変質させず逃がさないこと、つまり香りや風味の質を落とさないことです。
紫外線や酸素にできる限り触れないように保存しましょう。
次に、ウイスキーを飲む頻度によって、異なる保存方法をご紹介します。
★週1回程度なら
週に1回程度しか飲まないという方も、なるべく自宅の中で涼しく、光が当たらないところで保管しておきましょう。ウイスキーと酸素が触れ合うことを避けるよう気を付けてください。
また、ボトルから空気を抜くことができる、プライベート・プリザーブもおすすめです。
2~3回程度、シュッと吹き込むだけでウイスキーの上にガスの層を作れるので、酸素に触れる事がなくなり、ウイスキーの劣化を抑制してくれます。
プライベート・プリザーブ
見えない栓(ガス)でおいしく保存
¥1780
★冷蔵庫での保管はNG
涼しく暗い場所ならと、選びがちな冷蔵庫ですが、ウイスキーの冷蔵庫保管はやめましょう。
ほかの食材の匂いが移ってしまうリスクもありますし、ウイスキーは冷え過ぎるとおいしく飲めません。
あくまで常温室で極力涼しく暗いところで保管するようにしましょう。
★冷凍庫保管が向いているウイスキーもある!?
ウイスキーは冷蔵庫での保管はNGということはお伝えしましたが、冷凍庫に入れてしまうほうが風味が損なわれずおいしく飲める銘柄もあるのだそうです。
それがアメリカンウイスキー、すなわちバーボンです。
バーボンの風味は焦がした樽から出るポリフェノールが主で、アルコールや水分に溶け込んでいるので、蒸発と伴い風味も失われてしまいます。
なので冷凍することで蒸発を防げるのです。
よりしっかり保存したいのなら・・・
よりしっかり保存するのなら、密封するのが一番です。
そこで『パラフィルム』というアイテムが活躍します。
多くのバーなどでウイスキーやワインの保存に使用されているこのアイテム。
フィルムを少し延ばしながらボトルの栓の周りに巻きつけるだけの簡単に適した保存環境をつくります。
もし長期間保存する必要がある場合は、とても便利です、
ボトルの栓にフィルムをしっかり巻くだけなので、家でも簡単にトライできそうです。
パラフィルム2″250Ft
¥3645
開封したウイスキーの賞味期間はどのくらい?
未開封のウイスキーに賞味期限はありませんが、やはり一度開封してしまったらどうなるのか、気になりますよね。
開封してしまったウイスキーの賞味期限は開栓後から6~12カ月程度です。
2年、3年しても直射日光に当たるなど、よほどの悪環境でなければ腐ることはありません。
しかし、開栓した時から徐々に香は飛んでいってしまいますので、適した保存環境で保存し、開封後は1年以内に飲む方がおいしく飲めます。
ウイスキーをじっくり味わおう
ウイスキーの賞味期限や保存方法、いかがでしたか?
長期保存ができるお酒ではありますが、やはり一番おいしい時期があります。毎日飲む人、たまに飲みたくなる人によってさまざまだと思いますが、もしウイスキーを買ったら、適した場所と環境で保存して、ぜひ長くウイスキーを楽しんでください。
参考にさせていただいたサイト様
https://food-drink.pintoru.com/whiskey/expiration-date/