料理を行う上で意外と重要なのが、食材の『解凍』。
せっかく上質な食材を手に入れても、解凍方法を間違えると味を台無しにしてしまうこともあります。
そこで今回は食材の上手な解凍方法をご紹介していきます。
お肉の解凍は”ゆっくり・低温”が原則!
まずはお肉の上手な解凍方法をご紹介します。
創業100年の牛肉加工業者「株式会社 五十嵐商会」が発信する情報サイト「創業100年牛肉博士」によると、
冷凍肉の解凍は“低温でゆっくり”が原則だそうです。
その理由は、肉のうまみが詰まっている肉汁が流れ出さないようにするためです。
基本的には、冷蔵室中でゆっくりと解凍をするのが正解で、室温や流水、温湯での解凍は菌の増殖の原因にもなってしまうので推奨されていません。
また、しゃぶしゃぶや煮込み料理に利用する際には、半解凍状態での使用がオススメです。
肉汁の流出を防げるので、より美味しく調理ができます。
しかしこの方法だと確かに上手に解凍はできるのですが、その反面時間がかかってしまうのが難点です。
そこで5分で解凍ができる方法をご紹介します。
●用意するもの
・アルミの鍋・・・・・・2つ
・ラップ
やり方はとても簡単です。
まずアルミの鍋を裏返してラップを敷き、そこに冷凍状態のお肉を置きます。
その後お肉の上にラップを被せ、お水を入れたもう1つのアルミ鍋で挟み込んだら準備完了です。
肉厚にもよりますが、1cmほどのお肉なら5分放置するだけで解凍可能です。
この方法を実践している人は少なくないようで、ネット上では「この方法すごい!本当に5分で解凍しちゃった」「電子レンジで何回も悲惨な目にあってたからもっと早く教えてほしかった」
「熱伝導率の高いアルミを使うのがミソなのか。本当に慧考えられた裏技」との声が上がっていました。
スシローが実践している魚の解凍方法
お次は魚の解凍方法です。
最新鋭の良い冷蔵庫を購入したのに、解凍方法をミスって魚の味が落ちてしまった・・・・
そんな経験はありませんか?
冷凍だけではなく解凍、いえ食べる瞬間まで手を抜かないことが魚をおいしく食べるコツなのではないでしょうか。
こちらも肉同様冷蔵庫でゆっくりと解凍するのが良いのですが、時間がない時などには“温塩水解凍”という方法もあります。
①温塩水解凍
温塩水解凍とは、ぬるま湯に塩を混ぜ、凍った魚を入れて解凍する裏技です。
塩水は、海水に近い状態で魚を解凍することで、色持ちが良くなり、旨味が逃げずに済みます。
②食べる直前の切りつけ
さしみは、食べる直前に切りつけるのが1番良いとのことです。
確かに、小分けにすると表面から劣化していきます。
小分けにしてからの時間が短ければ短いほど、鮮度が保たれるのは頷けます。
「味覚センサーレオ」の開発者・鈴木隆一さんが情報を提供しているWebサイト『味博士の研究所』によると、
“温塩水解凍”は「株式会社あきんどスシロー」で実践している解凍技術だそうです。
この方法で解凍したマグロとそうでないマグロを「味覚センサー レオ」にかけて分析した結果、
“温塩水解凍”を行ったマグロの方が高い“旨味”の数値をたたき出していました。
調理の前段階に行う“解凍”にもこだわって、食材本来の美味しさをしっかり引き出せると良いですね。
簡単なので一度ぜひ試してみてください。
参考にさせていただいたサイト様
https://aissy.co.jp/ajihakase/blog/archives/10363